2011年8月14日日曜日

何かをやって時間を損するということは絶対ない。貧乏旅をすれば大学を二つ出たようなものだ。

渡辺沙綾香。

世界一周旅立ち人。

高校卒業後、小さいころからの夢だったヘアメイクの学校に通うため、上京資金、学費を貯めるためバイトに明け暮れる。

22歳。春。上京。

ヘアメイクの学校に通いながら事務所に所属。アシスタントとして働く。憧れていた世界が少しずつ崩れてくのを感じた。それでも負けるわけにはいかないと意地になって働いた。

そんな中、過労で倒れる。

お金もない、余裕もない、情熱もなくなった。
私には当然のようにヘアメイクになれるという強い志があった。だから地元のバイトだらけの日々を続けられた。それを諦めるか、続けるか、その選択肢が自分の中で生まれることにすら少しの恐怖を感じた。
今でも人生最大の挫折だと思っている。
私はこのころ私自身のことがすごく嫌いだった。「思い描いていた夢はただの理想で、結局、自分は達成できるだけの努力もできない人間なのか」ネガティブな感情が抑えられなかった。

そんなとき、手にしていたお金を全部持ってタイに飛んだ。

初一人旅のタイ。世界は広いんだと自然に力が抜ける感じがした。
何もやる気が起きなかった私を引っ張りあげてくれたのは、タイの空や風や知り合う旅人だった。

そしてこの旅が自分の人生の、一つの転機となったのかもしれない。

世界一周、長旅をしたいと思ったきっかけは単純で、もっと世界を見たいから、ちゃんと自分の目で見て、感じて、笑いたいから。人を成長させるのは自分の環境と出会う人なのだと思う。
私は旅に対して何かを求めているわけでもなくて、ただ単純に人生を楽しみたい。
「人生は自分で変えられる。」そんなことが書いてある自己啓発本が世の中にはいっぱいあるけれど
「変えられる」っていうよりも「変わって行く」ってことなんじゃないかなって思う。
過去の点と点をつなげて、未来への道が構築される。その点が経験であっていろんな経験をするごとに、道は少しずつ自然に変わっていくんじゃないかな。
私は今の自分を変えられるなんて思っていない。ただ自然に変わればいいと思う。変われたらそんなにステキなことはないと思う。

そして現在。
構想3年 必死で資金を貯めました。8月末 、待望の世界一周へ旅立ちます。

「2年間の世界一周へ行く」と言うとたまに「すごいね」って言われたりする。でもそれは私が特別すごいわけじゃない。ただ情熱が消えなかっただけだ。何か特別にできることがあるわけじゃない。そんな私は日々ひたすらバイトばっかりしていた。体調不良も見てみないふりをした。ストレス過多で常に涙ぐんでいても耐えた。限界のハードルを自分であげた。そのハードルに限界を決めたら負けだと思ったから。人とかかわることも避けてた。

それでもある程度、資金が貯まり、終わってみると、私の世界一周を自分のことのようにわくわくしてくれる人がいつのまにか増えている。なんて幸せなんだろう。

強い情熱を持ってすればなんだってやれる。その情熱が強ければ強いほど周囲の人だって巻き込めるのだ。
この3年で身に付いたこの志は、私がこれから生きてく上で常に根底におくものになるだろう。

旅を終えて帰ってきた自分。以前は想像するのもイヤだった。ただ出発間際の今になってみると帰ってきた自分が楽しみでしょうがないのだ。

ひたすら目指していたもの、夢 それがもうすぐ叶う。
そのあとに何を目指そうか、この旅路でみつけられればいいとひたすら思う。



‥‥彼女との出会いは100人100旅http://tabibana100.com/

住む町も共に高円寺。高円寺の町のように自分自身をかざったりするわけでもかっこつけるわけでもなく、人間味のある、「人」の「情」に溢れる「人」。

これから旅立つ2年の旅路には、多くの出会いや別れ、数え切れないほどの嬉しいことや楽しいこと、悲しいことや辛いこと、そして幸せなこと、が訪れることだろうと思います。
でもきっとどんなことも持ち前の根性で乗り越え、そして持ち前のその温かい人柄はさらに輝きを増していくのだろうと思います。

そんな彼女の旅路は彼女自身が作成したHPで見守ることができます。http://hibitabichu.com/


長く「旅」をしていると一人だと感じるときもあるかもしれない。
でもそんなときはこうやってHPを訪れ、元気にしているかどうかを見守っている多くの人たちが在ることを忘れないでほしい、そう感じます。

彼女の旅が、大きな果てしない青い空と、優しい風、そして温かい「人」に包まれている、そんな「旅」でありますように。



‥最後に彼女の好きな言葉。

10年後にはきっと、せめて10年でいいからもどってやり直したいと思っているのだろう。

今やり直せよ。未来を。

10年後か、20年後か、50年後からもどってきたんだよ今。

Sayaka Watanabe.